「 万年筆 」を使うメリット・デメリット

fountain pen

インクが手につく。ペン先を潰したら修理に出す。定期的なメンテナンスが必要。
他のペンと比べ万年筆は手間がかかります。
それでも手放せない万年筆の魅力をメリット・デメリット併せて解説していきます。

“~だから好き” ではなく、”~だけど好き” 。これが万年筆の醍醐味です。

目次

メリット1:字が美しく見える

ボールペンの油性インクやシャープペンの黒鉛と違い、水性のインクを使用するため、書いた直後は「つややか」な印象をもたらします。筆記中もペン先から出るインクの感じから「ボールペンやシャープペンよりも上手にかけているかも」と前向きにさせてくれます。
また、西洋の筆記具であるため、インクは基本ブルーを用います。
このブルーには鎮静効果があると言われ、読み手もリラックスでき、美しく見えると言われています。

メリット2:多彩な(数値)色を変えられる

気分によって色を変えることができる。それも万年筆の魅力の一つ。
昨今ではインクブームとなり、国産と外国産を合わせると万年筆で使える色は、1000から2000種類あると言われています。笑 
ボディの色と合わせたり、他社製インクとの相性を見たりとインクが発端で、万年筆本体の数も必然的に増えていく笑 そんな楽しみかたができるのも万年筆の魅力の一つですね。

メリット3:オンリーワン

結論から言うと、ペン先が自分の書き癖に変形していくのが万年筆
3年以上使用することで、先端についているイリジウムという金属が書き癖通りに削れていきます。 大事にすればするほどあなた手に馴染む。いわばあなただけのオンリーワンのペンに仕上がります。

デメリット1:水に弱い

ここからはデメリットになります泣。
まず、水性であるがゆえに水に弱いです。
また、紙に定着しても滲む可能性が高いです。 こればかりは性質上仕方のないことなんですね。
手紙などの配達中に濡れる可能性がある場合は、黒やブルーブラックといったお色をご使用ください。
これらは他の色と比べ水に濡れても滲みにくい性質をもったインクです

是非お試しください。

デメリット2:紙を選ぶ

最近では紙も多様に出回り、ほぼ万年筆で書いても問題はないと思います。
ボールペンと比べると確かに幅は狭くなりますが、日常においてトラブルになることはそうそうないと思います。
見極めとして、表面にざらつきのない紙であれば問題ございません。
反対に「ざらつきのある紙」だと筆記した文字の周りへインクが滲み、字潰れを起こします
また、複写式の用紙は使えません。

デメリット3:ほっとくとインクが蒸発する

ボールペンと異なり、水性インクのため、インクをいれたまま放置するとインクが蒸発します 。
書こうとしてもインクが出ないなんてことも。 最近では密封性の高いキャップが開発され、1年置いても書き出せるなんて万年筆もありますが、 基本的には蒸発します。
そのまま放置すると、インクは固まるため、ペン先を水洗いしてから使用するといいでしょう。

最後に:万年筆を使うにあたって大切なこと

これが一番の手間ですが、万年筆はメンテナンスが必要です。 といっても、すごく簡単ですのでご安心下さい。
目安としては、インクを使いきったタイミング、色を変えたい時です。
カートリッジタイプの万年筆は、カートリッジを抜き、ペン先ユニットごと水洗いしてください。
吸入式の万年筆は、コップに水をため、水の出し入れをすることで洗浄ができます。
この作業を怠ると、インクがスムーズに出なかったり、新しいインクを入れても出なかったり、 トラブルの原因になりかねないため、マメにお手入れをしてあげてください。

本記事に関連する記事はこちら。
「なぜ万年筆の値段は大きく異なるのか?」

あわせて読みたい
なぜ万年筆の値段は大きく異なるのか? 一見高そうなイメージがついている万年筆ですが、昨今では100円ショップでも販売されていたりします。 雑誌の付録についていたり、はたまた車が買えるくらいの高額の物...
よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる