過去にカナダで野生の白頭鷲やコヨーテなどを撮影したことがあるのですが、
その時にプロカメラマンから習った「動物写真のための基礎的なカメラの設定方法」をお教えします!
皆さんも是非動物写真を撮影する際は、こちらを参考にしてみてください。
動物写真の特徴
もちろんシチュエーションによると思いますが、屋外での動物写真を撮影する際には、
さまざまな状況の変化に応じて、瞬時に対応することが必要です。
なので、この瞬時に対応ができる様には迷いを少なくして、設定も予め固定で決め打ちをして
用意して置かなければなりません。
ISO感度
ISOの設定は基本的にAUTO設定にしておいてください!
私もこれまではマニュアル設定で撮影をしておりましたが、
屋外での動物写真にはマニュアルだと全然スピードがついていけませんでした。
例えば、
・動物が移動していった先で逆行になった。
・木陰の方位に動いて行ってしまった。
・雲がいきなり出てきた。
などなど、とにかく予測ができないことが多いです。
こだわりがある方もいらっしゃるかもしれないですが、まずはキチンと捉えるためにISO感度はAUTOにしておくことをおすすめします。
シャッタースピード(SS)
シャッタースピードの設定の考え方は2つあります。
シャッタースピード:ガッツリ被写体を捉える場合
動いている被写体をしっかりとブレなしで撮影したい場合は基本1/320秒以上の設定がよいでしょう。
明るさに応じて、1/200秒位まで落とす時もありましたが、これ以下だと
ブレる可能性が非常に高くなってしまいます。
シャッタースピード:ブレを出して動物の動きを表現する場合
写真にブレを出して(例えば鳥の翼の動きなど)を演出したい際は、1/100秒〜1/200秒の設定がよいでしょう。
以下の写真も1/100秒で撮影しておりますが、翼だけ動きが出ているかと思います!
動物写真は、動きなどが入るとグッと臨場感や写真に表情が出たりすることがありますので、
是非「ブレ」をあえて試してみると良いかと思います!
絞り(f値)
基本的には開放をしてf1.4〜2.8位で設定しておりました。
やはり被写体である動物を強調するとなると、ボケを使って目立たせたいので、
基本は最低値の絞り設定をしておくと良いでしょう。
その他設定:連射設定
「高速連写」と「低速連写」など、連射の中でも種類があります。
動物写真の際は「高速連写」に設定してください。
その他設定:アイトラッキング(瞳追従)設定
SONY αシリーズなどは、瞳AF(オートフォーカス)機能などが設定されているカメラもあります。
人物や動物などでそれぞれ設定があるカメラをご使用の場合は、
忘れずに「動物」の瞳AF機能をONにしておきましょう。
おまけ:見落としがちなSDカードのスペックをチェック!
バーファリングという言葉を聞いたことはありますでしょうか?
SDカードの転送速度が遅く、カメラから送られてくるデータを処理して記録することができず、
エラーになってしまうことがあります。
せっかくよいタイミングで被写体を捉えたとしても、SDカードのスペックで処理できず
エラーになることも。。
もし可能でしたら、このタイミングでスペックの良いSDカードに切り替えることも検討しても良いでしょう。
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動物写真におすすめのカメラ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「プロカメラマン直伝!動物写真を撮影するときのカメラ設定」についてまとめてみました。
動物写真にチャレンジするかたの参考になれば幸いです!
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